探偵仕事チラシ配り
 

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体力作り

このチラシ配りのアルバイト。
始めは、探偵さんが、配る地域の番号を決めて、その地図をコピーしてくれていました。

なんでも、最初から住宅のない地域だと効果があがらないし、逆にマンションなどの住宅の密集した地域だと、楽を覚えてしまう。
なので、適度に戸建て住宅の建っている地域を選んでくれたようだ。

でもこれ。
おもったより楽でもないんです。

この程度の地域は、1枚4円の計算になる。
これが、ちょっとした高台にある住宅だと、片側は道路に面して玄関があるのに対し、反対側の山側は、階段を何段か上がったところに玄関とポストがあったりする。
それほどの高低差ではないのだけれど、チラシを配るため、1軒1軒階段を上がっていると、脚にかなりの負担となる。

特に、翌日の朝に影響が大きく出ます。
自分の動いた運動量で、ある程度の影響は想像できたので、入浴のときゆっくりお湯につかり、脚の疲れをある程度とっておいたつもりだったのに。
疲れきって寝たからか、寝返りをあまりしていなかったのか、朝目が覚めると金縛りかと思うくらい身体が重かったのだ。
枚数を稼ごうと、無理して走って配ったりしたからかな?

初日は、日給で5千円程度、稼ぐことができたのは嬉しいことだ。
自分の動いた分が金銭に換算されるようで、正直嬉しい。

普通の時給計算であれば、一生懸命仕事した人も、さぼっている人も、1時間で同じ金額だったりするので、やりきれない気持ちになることもあったけれど、このチラシ配りは、今日は1枚いくらだと決まっているだけに、力が入ってしまうのだ。

起きてすぐは動かないと思った身体も、チラシを配り始めて間もなく、身体があったまったのか走って動けるようになった。
動いているうちに、固まった個所が伸びるように気持ちよく感じるまでに。
運動部にいる人って、こうして身体を鍛えていくんだろうなぁ、なんて客観的に見てしまいました。

体力作りにもなり、健康維持にもつながりそうで、いままでのアルバイトと違って、なんとなく続きそうな予感もした。