後で知ったことなのですが、この探偵会社の探偵さん。
チラシを配る前に、今日はどこに配るか地図番号を連絡するのですが、実は、たまにチェックしにきていたようです。
わたしがさぼっているかどうかを。適当なタイミングで見に来ていたようです。
さぼったりしませんよ〜、と、ちょっと疑われたことが悲しくなって反論した。
けっこういるみたいなんです。
前に、主婦でアルバイトしたいという人がいて、頼んだところ、数回目のときに連絡の入った番号とはかなり離れた自宅にいたらしいのです。
そこにとどまること、たぶん数時間。
地図番号近辺に1枚もチラシが入っていないことに気が付いた探偵さん。
午前中のうちは様子を見ていてあげたらしい。
でも、昼を過ぎてもいっこうにチラシを配る人の気配がない。
探偵さんは、その主婦さんの自宅へ行ってみると、駐車場に車が止まっていたので、電話をかけてみたのです。
「お前、今どこにおる?」
すると、主婦は焦ったように言葉を返しながら、携帯片手に家を飛び出し、玄関前にいる探偵さんの姿にさらに驚いたそうです。
そのあと、お昼ご飯をたべに来ただけだ、とか、言い訳をしていたそうなのですが、午前中から、地図番号の様子をみていたことを話すと、いきなりうなだれ、すみません、と一言謝ったと言います。
「お前、クビ」
それまで支払ったバイト代分も怪しいものだったらしいのですが、そこは確認したわけではないので、大目に見てあげたみたいです。
やっぱりいるんですね。
ズルしちゃう人。
わかっていながら、自分が疑われるって、ちょっと寂しいですけどね。
これまたあとで、教えてくれたのですが、探偵経験も長くなると、けっこうリピーターもいたりして、依頼者さんにアフターケアしているうちに仲良くなることもあるらしく。
そんな人が地図番号にいると、チラシが入っているか、聞くこともあるのだとか。
人間、悪いことはしない方が良いってことですね。
どこで見られているか、わかりませんから。
する気もないですけどね。 |