わたしがこの仕事を続けられそうだと思う、もうひとつの理由。
それは、主婦友達からの相談。

旦那さまが浮気しているかもしれない。
そんな相談をされて、ある程度の状況を聞く。
それを、会社までチラシをとりに行ったときに、探偵さんがいれば、ちょっと相談できたりします。

そうすると、ちょっとしたアドバイスをくれたり、見分け方とか、どう行動すれば良いのかを教えてくれたり。
それをそのまま、主婦友達に伝えるだけで、実はわたしが独身なのにすごい人だと評価をしてもらえる結果になってしまった。
悩んでいる人が、ちょっとしたきっかけで、目に力を取り戻したり、前を向いたりするのを目の前でみるのは、独特の満足した気持ちになってしまいます。
これって、探偵さんのやめられないというものに似ているんじゃないか、と勝手に思ってしまっている楽天家なわたし。

そんな中、アドバイスだけでは済まないくらい深刻な状況に陥ってしまった友達がいたのです。
旦那さまが、ほとんど家に帰ってこなくなってしまった、と。
帰ってこない、なんて、家庭によっぽどの原因があるのか家庭崩壊してしまっているのか、浮気が本気になりつつあるのか・・・。
旦那さまの様子もよくわからず、絶対にわたしの手に負えない。

わたしはその主婦の友達に、実は探偵さんのところでアルバイトをしていて、今までそこでアルバイトしていたことをカミングアウトしました。

すると、この友達。
探偵さんを紹介してほしい、と。
その場で探偵さんにメールをすると、即効電話がかかってきて、友達に替わってほしい、と。

少しお話しをしたあと、翌朝、わたしと一緒に事務所に行くというような内容で話しているのが聞こえてきた。
なんとなく、自分のものを取られた子どもの気持ちのような感覚。
勝手に人の予定、決めないでよね、とスネたくもなるような・・・。

電話を切った彼女が、チラシ配りに行く前に、探偵会社まで連れて行って欲しい、と頼まれた。
事務所で詳しく状況を聞いてもらうことになったのだ、と。

わたしは彼女が子どもを送りだしてからになるので、８時半に迎えにくることになった。